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■印相学印章の心得 |
六世印相学宗家として、唯一印相学の伝統を一子相伝で受け継ぐ太田清文は、契約社会における印の重要性をこう解説する。 印は人とともに、生涯、形に影が添うようにつきまとっているものである。 人が自分の姿に影があることにあまり気がつかないのと同様に、印が人にいかに重大な役割を果たしているかについて気のつかない人が多い。印は人とともに、形に影が添うように生涯寄り添うものである。 印は、人の生存上の権利そのものを象徴し、その人の社会活動と一体をなしているものである。従ってこの社会は、結論を先に言えば印と印との決戦場であると言っても差しつかえない。例えば事業上の取引きでも、契約書や債権債務の関係書類にたった一つの印を捺印してもらうために、鬼をもひしぐ大の男が各方面を哀願して回り、いかに印鑑を貰うかと頭をひねる、今はそんな社会である。 そして紆余曲折を経て結局最後に取り出されるのは、一枚の書類と、印鑑なのである。そのたった一枚の書類と印鑑によって万事が、というより、人生の勝敗が決まる社会に今人々は生きている。 社会を戦場に例えるなら、印は事実上の武器≠ナある。捺印するという行為は、刀を一閃のもとで斬りかかると同様に、真剣そのものの社会生活上最も重大な行為なのだ。 |
■印相学撰定書 |
生児、芸名、ペンネーム等の個人、団体、会社事務所等の命名の撰定。
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■著書 |
太田清文著 : 「印章の吉凶の解説」(初版:昭和11年 現在改訂版)
東京三田の出張所 |
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